救急対応、医師から指導 鈴鹿市消防が隊員研修会 三重

【模擬訓練を発表する救急隊=鈴鹿市飯野寺家町の市消防本部で】

【鈴鹿】三重県の鈴鹿市中央消防署は6日、同市飯野寺家町の市消防本部で救急活動研修会を開き、救急隊による想定訓練を通じて医師や看護師から指導や助言を受けた。

救急医療週間(9月3―9日)に伴う取り組みで、医療機関との相互理解や連携強化のほか、救急隊員の意識高揚を図るのが狙い。

中央消防署と南消防署の23人のほか、市医師会の村木英夫副会長、鈴鹿中央総合病院の清水重利院長補佐、鈴鹿回生病院の荒木朋浩理事長、看護師3人が参加。

このうち救急隊の3隊、計9人が「延命処置をしない意思を示した心肺機能停止傷病者への対応」「脳卒中患者の病院到着までの救護活動手順」「心肺機能停止傷病者とその家族への対応」の3パターンを想定した模擬訓練を発表。

医師らは、救急隊の状況変化への対応や搬送先病院と適切な情報共有ができているかなどについて、それぞれの視点で意見を述べた。最後の講評で、清水院長補佐は「現場の医師は案外救急隊の現場のことをよく知らない。ここで得たことを少しでも伝えていきたい」、荒木理事長は「冷静に職務をこなす姿を素晴らしいと思った。今後も一緒に勉強できれば」、前澤敦士南消防署長は「現場の救急活動を見てもったり、助言を受ける機会はないので有意義な研修になった」とそれぞれ話した。