水墨画「芳墨会」が合同展 津リージョン、10回記念の合同作品も

【津】三重県松阪市の水墨画家、林芳洲さん(79)が主宰する「芳墨会」の第十回合同展が、津市西丸之内の津リージョンプラザ3階展示室で開かれている。20―80代の生徒35人の額や色紙計103点を展示している。9月3日まで。

同会は津市と松阪市の公民館など6カ所で学ぶ講座生で構成。月2回作品を持参し林講師の指導を受けている。

躍動的な馬、フジやイチョウ、観音像など描きたい題材に取り組んだ現代的な水墨画が並ぶ。10回の節目に有志6人で松竹梅を描いた縦1・5メートル、横3・1メートルの「歳寒三友」もある。

【10周年を記念し有志6人で描いた大作「歳寒三友」=津リージョンプラザで】

津市の3教室の世話人を務める荒木政勝さん(70)=同市大里小野田町=は東日本大震災後の被災地を描いた「津波の跡」などを出品。「一堂に会する機会は互いの刺激になり『今から帰って描こう』という気になる。会場で水墨画の醍醐味(だいごみ)を味わって」と話した。

9月2日午前10時から会場に体験コーナーを設け、作品を額に入れて進呈する(先着10人)。