浦田さん5年ぶり個展 津の画廊、金属使った立体造形

【作品を紹介する浦田さん=津市中央の三重画廊で】

【津】美術団体美術文化協会会員で自営業の浦田直人さん(66)=伊勢市楠部町=の五年ぶりの個展が30日、津市中央の三重画廊で始まった。鉄を使い、鍛金や溶接をして制作した大小の立体作品約50点を展示販売している。9月3日まで。

浦田さんは金属加工職人としてレーシングカーのパーツを製作するのと並行し、25年ほど前から自身の作品を作るようになりアートフォーラム三重で活動。10年前から同協会に出品し現在は会員。

板状や棒状の鉄に熱を加えて成形したり、レーザーで型抜きした外枠を組み合わせたりした抽象作品のほか、鉢置きや傘立てなど実用性あるアートがある。

浦田さんは素材を前にすると「手が先に動く」と話し「仕事も含め作っていることが生きてること。いろいろな形に変えられるのが鉄の魅力」と話した。