LPガス料金値下げを支援 事業者に三重県、9月から申請受け付け

【定例記者会見で、LPガス料金の値下げを支援すると発表する一見知事=県庁で】

一見勝之三重県知事は29日の定例記者会見で、エネルギー価格の高騰による負担を軽減するため、LPガスの料金を引き下げた事業者に支援金を支払うと発表した。9月1日から申請を受け付ける。

県によると、10―12月の検針分を1月当たり千円引き下げ、事業者に値引き分と事務費を支払う。これにより、LPガスの料金はロシアのウクライナ侵攻前に当たる令和3年秋ごろの水準に低下する。

都市ガス料金の引き下げについては国が支援しているが、LPガスは対象外だった。支援の総額は16億5千万円で、全額を国からの交付金で賄う。全ての都道府県が同様の制度を設けるという。

また、特別高圧電力を使用している県内の中小事業者を対象に補助金を出すことも発表。5―10月の検針分について、1キロワット時当たり最大で3・5円を補助する。10月2日から申請を受け付ける。

一見知事は会見で「LPガスを販売する全ての事業者に申請してもらえるようにしたい」と説明。来年以降の支援については「おそらく延長されると思う。国と調整しながら考えたい」と述べた。