香良洲海岸を清掃、漂着ごみなど拾う 津・175人が500袋分回収 三重

【海岸のごみを拾う参加者=津市香良洲町で】

【津】三重県津市の雲出川流域の環境保全に取り組む「新雲出川物語推進委員会」(畑井育男委員長、約80会員)は26日、同市香良洲町の香良洲海岸で清掃活動をした。会員団体、企業の社員や呼びかけに応じた親子ら計175人が参加し、海岸北側約1キロにわたって漂着ごみなどを拾い、分別した。

同団体は市、市民団体、農林漁業団体、企業などで山、川、海のネットワークを作り地域振興を図ろうと平成20年に設立。流域での清掃活動や植樹、学習会などを開いている。

参加者は砂浜や松林でペットボトル、缶、台風7号で流れ着いた流木や漂着ごみなどを拾い堤防横で分別。約1時間かけて45リットル袋500袋分を集めた。清掃と並行し海岸に置かれた小旗を探す宝探しがあり、作業後に海産物や文具と交換した。

家族5人で参加した市立久居中1年の具原莉花さん(12)は「プランターとか海辺にないものが一杯あってびっくりした。ちゃんとゴミ箱に捨てないといけない」と話した。会員企業のJFEエンジニアリングはミャンマーからの技能実習生や新入社員が汗を流し、人事担当の竹由龍二さんは「津で長くお世話になっており自然を大切にする思いや地域貢献の気持ちを学ぶ機会にしたい」と述べた。

畑井委員長(74)は「最近はバーベキューの網やコンロ、釣り糸などが捨てられている。山と川と海の生態系のつながりを理解してもらえるよう啓発を続けたい」と話した。