「榊原温泉湯の瀬」リニューアル1周年 津で感謝祭始まる 三重

【昭和歌謡を演奏する「おと」のメンバー=津市榊原町の「榊原温泉湯の瀬」で】

【津】温浴施設や福祉型滞在施設などを備えた三重県津市榊原町の「榊原温泉湯の瀬」で20日、リニューアル1周年の感謝祭が始まった。27日まで記念イベントや食事割引サービスなどで来場者を出迎える。

同施設は旧久居市時代から33年続いた市営温浴施設を再整備し昨年8月28日にリニューアルオープン。温浴施設は今月16日までで約16万8千人、日平均483人が利用した。

【あいさつする前葉市長=津市榊原町の「榊原温泉湯の瀬」で】

感謝祭のセレモニーで前葉泰幸市長は「これからもご愛顧をお願いしたい」、同施設指定管理者「マザーズ」の重松万里・湯の瀬総支配人は「スタッフ全員で地域を盛り上げる存在になりたい」とあいさつ。榊原地区自治会連合会の奥山知喜会長は「湯の瀬ができて周辺に新しい店が増えた。昔の温泉郷の元気が取り戻せるよう盛り上げて」と期待した。

地域を拠点に活動するバンド「おと」が昭和歌謡を演奏し、来場者を楽しませた。

同施設は約3900平方メートルの敷地に日帰り温泉▽レストラン▽福祉型滞在施設―を備えた建物とオートキャンプ場などがある。市によると福祉型滞在施設とキャンプ場の平均稼働率は今月16日まででそれぞれ20・1%と16・6%で、目標の40%をいずれも下回る。久居総合支所地域振興課産業振興担当の藤巻剛担当主幹は「PR不足」と分析し「関西や東海地区の特別支援学校の修学旅行の誘致を進めている」と述べた。