泳ぐ魚の躍動感描く 度会町で中西さん絵画展 三重

【魚の泳ぐ躍動感を色彩豊かに表現した作品などが並ぶ会場=度会町上久具の木ままな美術館で】

【度会郡】三重県度会町上久具の「木ままな美術館」で、松阪市荒木町の会社員、中西希さん(47)の個展が開かれている。魚の泳ぐ躍動感や美しい姿を追求しながら描いたアクリル画など35点が並ぶ。30日まで。木、金曜日は休館。

中西さんは8年ほど前に小さい頃から好きだった絵を描き始め、伊勢市の絵画教室に通って腕を磨いた。会社勤めの傍ら作品制作に取り組み、魚や昆虫、動物の生命力や力強さなどを、速乾性がありカラフルな色使いができるアクリル絵の具を使って表現。約2年前から公募展に出展するほか、個展を開いて作品を発表している。

会場には、100号のキャンバスに熱帯魚のベタ2匹が泳ぐ姿を躍動感いっぱいに表現した作品や、細部まで繊細に描き込んだアカマンボウ、魚のブーケのイメージで瀬戸内海に生息する生き物を集めて描いた作品などが並び、訪れた人の目を楽しませている。

中西さんは「魚の絵を描いているうちに生物多様性について考えるようになった。魚が泳ぐ姿を見て何かを感じ取ってもらえれば」と話した。