青沼氏の擁立決定 立民県連、衆院選三重4区

【記者会見で、次期衆院選への抱負を述べる青沼氏=津市羽所町で】

立憲民主党県連は19日の常任幹事会で、次期衆院選三重4区の候補者として、新人でフリージャーナリストの青沼陽一郎氏(55)=東京都=を擁立することを決めた。近く党本部に公認を申請する方針。

県連によると、青沼氏は次期衆院選に向けて党本部が実施した公募に応じていた。知人からの勧めで公募の当初から県内選挙区での立候補を希望していたという。近く三重4区内に転居する予定。

青沼氏は幹事会後の記者会見で「政権の外側から日本を変える。三重を第二の故郷にする」と強調。「政治の舞台でやりたいことはたくさんある」とし、過疎化や食糧問題の解決に努める考えを示した。

中川正春県連会長は会見で、青沼氏を選んだ理由について「現場に入って報道する心情や現実を変えたいという思いを評価した」と説明。「現場主義で思いを現実にしてくれると期待している」と語った。

青沼氏は長野市出身。テレビ局で報道番組の制作に携わった後、フリージャーナリストとして独立した。著書に「オウム裁判傍笑記」「食料植民地ニッポン」(いずれも小学館文庫)などがある。早稲田大人間科学部卒。

次期衆院選の三重4区には、自民現職で内閣府政務官の鈴木英敬氏(49)と、共産新人で元津市議の中川民英氏(55)も立候補する見通し。前回選挙では、鈴木氏が中川氏と立民の新人を破って初当選した。