きょうから全国中学体育大会 三重県勢、地域クラブからも出場

【OBの大学生の胸を借りて練習に励む津相撲スポーツ少年団の選手。右端が椿本代表=津市内で】

令和5年度全国中学校体育大会(全中)は17日から四国地方で16競技が行われる。今年から都道府県予選に地域スポーツクラブも参加できるようになり、本県でもサッカー、バレーボール、相撲などの競技で一部の選手がクラブチーム所属で県中学総体に出場した。相撲では津市で活動する津相撲スポーツ少年団が団体戦、個人戦ともに優勝し、チーム単独として初の全中へ。2016年の全中団体戦で、同スポ少団員中心の津市立橋北中でベスト16入りしたことがあるが、今年は団体、個人で16強入りを目指して戦う。

今月18、19日に高知県立県民体育館で開かれる全国中学校相撲選手権。〝初陣〟の津相撲スポーツ少年団は平賀瑛大(津市立西橋内中)、山本虎雅(津市立朝陽中)、碇徳太郎(松阪市立久保中)の3選手で全国の強豪に挑む。

このうち今年の県中学総体個人戦も制した平賀選手は170センチの小兵ながら押し相撲が武器。また2年ながら県総体3位の山本選手は180センチの長身から繰り出す投げ技が得意。

今月、静岡県で開催の東海中学総体でも接戦の末準優勝と健闘した平賀選手は「全国でも自分より大きい人を押しまくって勝ち上がりたい」と意気盛んだ。

平賀選手は小1、山本選手は5歳から同スポ少に所属。指導者の椿本治夫さん(72)が津市内の自宅の一部を改装してつくった土俵で一緒にけいこに励んだ仲だけに「チームワークは負けない」(平賀選手)。

昨年は通学する中学の所属で出場した全中に、今年、クラブチーム所属で出場することを選択した山本選手も「ずっとここ(津相撲スポ少)に通い、先輩(平賀選手)にお世話になった。先輩の中学最後の年に一緒に上を目指したい」と闘志を燃やす。