土砂災害に警戒を 台風7号、三重県が対策本部で被害状況確認

【災害対策本部会議で被害を聞き取る一見知事(右奥)ら=県庁で】

三重県幹部らは15日の災害対策本部会議で、台風7号による県内の被害状況を確認した。一見勝之知事は記者会見で「土砂災害が遅れて発生する可能性がある」とし、警戒を続けるよう県民に呼びかけた。

会議では、津地方気象台の担当者が「風は弱まりつつある」とする一方、16日朝まで大雨が続く可能性があるとの予想を示した上で「土砂災害や洪水害の危険度が高まっている所がある」と指摘した。

防災対策部は、けが人や土砂崩落、倒木などが発生したと報告。東紀州の5市町に職員を派遣して必要な支援を聞き取っていることや、電力会社に停電の早期復旧に向けた対応を求めたことも説明した。

一見知事は「早めに避難してもらったおかげで人命に関わる事案は出ていないが、まだ終息していない。緊張感を持って警戒してほしい」と述べ、早期の被害把握や復旧に努めるよう職員らに指示した。

また、一見知事は会議後の記者会見で「気を緩めずに市町からの情報に留意してほしい」と呼びかけた。停電については「長引くことも予想される」と述べ、十分な水分補給などの熱中症対策も求めた。