段ボールなどで「不思議な生き物」 志田さん作品展 津・三重

【作品を紹介する志田さん=津市一志町の松尾表具店ギャラリー「一期一會」で】

【津】段ボールなどで制作した作品展「不思議な生き物展」が、三重県津市一志町の松尾表具店ギャラリー「一期一會」で開かれている。「みちむちょ」の作家名で活動する志田美千代さん(50)=同市久居野村町=の立体や絵画など18点を展示している。31日まで。16日と日曜は休み。19日午後は作家が在廊する。

志田さんは県内の電気メーカーに27年間勤め3年前に退職。段ボールや流木などを再利用した立体制作を始め、現在はデザイン教育を実践する松阪市の「地立おもしろい学校」でアート教室を担当する。活動を知った同ギャラリーの声かけで初個展が実現した。

長さ2メートル、幅約1メートルの「龍」をはじめ、ザトウクジラや古代の生き物ダンクルオステウスなどをモデルにした作品が並ぶ。はがした段ボールを貼り重ねて着色する独自の手法で、迫力ある世界が広がっている。

志田さんは「(実在の)生き物をきれいに作るより、想像して作り出す創作意欲の刺激になるといい」と話した。