高校生考案メニュー提供 都ホテル四日市、地元産食材使い 三重

【自身が考案した料理やデザートを手にする(左から)加藤さん、伊藤寧音さん、伊藤光星さん=四日市市安島の都ホテル四日市で】

【四日市】三重県立四日市農芸高校(四日市市河原田町)の食品科学科食品開発コース地産地消班の3年生が考案したメニューが、都ホテル四日市(同市安島)が開いた「サマーナイトブッフェ」でこのほど提供された。

三重の食の魅力を発信する県の事業の一環で今年5月、同市の名産ひやむぎを使って伊藤光星(こうせい)さん(17)が考えた「四日市ひやむぎ餃子」が、同ホテルのランチブッフェで提供され、好評だった。

さらにホテル側からの提案で、生徒10人が新たなメニュー開発に取り組んだ。今回は、あんこが入った団子に軽くゆでたひやむぎを巻き付けて揚げた伊藤寧音(ねね)さん(17)の「四日市ひやむぎ団子」と、地元産の旬のブルーベリーにこだわった加藤月望(りむ)さん(同)の「ブルーベリークラフティータルト」が採用された。

どちらも2人のレシピを生かしながら、津田典彦総料理長(51)が見た目の美しさにもこだわり、より食感が楽しめるよう改良を加えた。材料には、渡辺手延製麺所(同市川北)のひやむぎと、さくらベリーズガーデン(同市桜町)のブルーベリーを使用している。

新メニューと前回好評だった四日市ひやむぎ餃子の3品が、13日夜に開かれたブッフェで提供された。2人は前回もメニュー開発に挑戦したが、採用されなかった。

今回選ばれたことについて、伊藤寧音さんは「ようやくリベンジできた」、加藤さんも「すごく悔しかったので、選ばれてうれしい」と笑顔をはじかせた。