新工場建設4億3千万円融資 カツラヤマテクノロジーに 商工中金四日市支店

三重県の商工中金四日市支店はこのほど、研磨治具・研磨布の加工やフッ素薄膜などの表面処理加工を手がける「カツラヤマテクノロジー」(桑名市、葛山徹代表)に対し、新工場建設資金4億3千万円を融資した。

同融資にはポジティブ・インパクト・ファイナンスを適用。同ファイナンスとは、企業活動が環境・社会・経済に与えるポジティブな影響・ネガティブな影響の包括的な分析・評価、サステナビリティに関する目標設定とモニタリング、資金提供を通じ、企業の「社会的価値」「働き手の幸せ」「経済的価値」を総合的かつ持続的に高めていくことを企図した「伴走支援型融資」。

ナノレベルの高度な表面処理技術を有する同社は、新工場建設による生産能力拡大や働きやすい職場環境整備などの取り組みを通じて一層の成長を図るため、サステナビリティに関する目標を設定。雇用創出や環境経営を通じて経営の持続可能性を高め、経済的価値・社会的価値向上や働き手の幸せを実現する。

同金庫は、研磨治具・研磨布は半導体製造工程で使用されており、同社の加工技術は社会のデジタル化に貢献が大きいとしたほか、同社の事業性評価、影響評価を実施し、日本格付研究所(JCR)から第三者意見書も取得。同社の強み、課題、目標を共有し、取り組みを伴走支援する。