夢舞台でプレー「一生の宝物」 夏の甲子園、いなべ総合の堂上主将

【いなべ総合の堂上主将】

○…いなべ総合の堂上主将は試合前、チームメートに「最後まで楽しんでほしい。どんな場面でも笑顔を忘れないように」と伝えていた。試合終了後、あふれる涙を抑えきれなかった。

○…3点ビハインドの6回1死満塁の好機。自分の緊張を抑えるように笑顔で打席に入ったが、ピンチでギアを上げた沖縄尚学東恩納の外角低めのスライダーにバットが空を切って空振り三振。次打者の村上も空振り三振に抑えられ、無得点に終わった。

○…それでも9回には追い込まれてからスライダーをレフトに運んで出塁。三重大会から重ねてきた逆転勝利を甲子園でも再現しようと、一塁からベンチを鼓舞した。後続が倒れて試合が終わり、「本当に悔しい。このメンバーでの野球が終わった」と涙が止まらなくなった。

○…県外の大学で野球を続けるという。「甲子園という夢舞台でプレーできたことは一生の宝物。高校で学んだことを生かして大学でもレギュラーを取りたい」と意気込んだ。