講座生5人が伊勢型紙作品 津の榊原郵便局に展示 三重

【大小さまざまな伊勢型紙が並ぶ会場=津市榊原町の榊原温泉郵便局で】

【津】三重県津市榊原町の榊原市民館伊勢型紙講座の作品展が、同町の榊原温泉郵便局(中井剛局長)で開かれている。講座生5人が制作した近作17点を展示している。31日まで。

同講座は同市久居野村町の後藤美智子さんを講師に月1回開催し11年目。5年前から同局で作品を発表しており昨年は8月と12月に展示した。

帆船、扇、ホオズキなど季節に合わせ選んだ題材を渋紙に小刀や錐で彫っている。丸ぎりの大小のみで重なる山と木立を表現した作品や、水面(みなも)の波を細やかに仕上げた作品もある。

制作歴九年の小瀬古芳子さん(77)は「彫っていくと徐々に絵柄が出来上がるのが楽しい。家に置いておくより見てもらえる機会があるのはうれしい」と話す。

後藤講師は「皆上手になってきて好きな絵柄を彫っている。柿渋と白色の涼しげな世界を楽しんでほしい」と述べた。