いなべ総合、勝負の鍵は「投手陣」 夏の甲子園、きょう沖縄尚学戦

【水野陸翔投手(左)と髙田陽聖投手】

第105回全国高校野球選手権記念大会(日本高野連など主催)の県代表いなべ総合学園は11日の2回戦第1試合(午前8時試合開始)で、沖縄尚学との初戦を迎える。いなべ総合の投手二枚看板、水野陸翔と髙田陽聖の両3年生右腕が勝負の鍵を握る。

いなべ総合は三重大会全試合で背番号10の水野が先発し、完投した1試合を除いて背番号1の髙田に継投。準決勝、決勝では水野が五回まで投げ、髙田が六回から九回を抑える必勝リレーで7年ぶり3回目の夏の甲子園出場を決めた。

水野は最速142キロの直球とスライダーを武器に、制球力と緩急を生かす投球が持ち味。三重大会決勝の宇治山田商戦では2本の適時打を放ち、打撃でも勝負強さを発揮した。「捕手のミットだけを見て投げ込みたい」と意気込む。

髙田は最速145キロで、ノビのある直球とキレのある変化球が特徴。三重大会準決勝の津田学園戦では4回を完璧に抑え、チームの逆転勝ちに貢献した。「強豪校を翻弄(ほんろう)する投球がしたい」と気合十分。

尾﨑英也監督は「追いかける展開になると思う。2、3点差で追いかけて数少ないチャンスをなんとかしたい」と強豪相手に厳しい試合展開を想定。勝負の鍵は「投手陣」と水野、髙田の活躍に期待を込める。