EV充電設備を無償で設置 松阪市とTerra社が協定

【定例記者会見に臨む竹上市長=松阪市役所で】

【松阪】竹上真人松阪市長は9日、同市役所で定例記者会見に臨み、EV(電気自動車)充電設備の無償設置を目的として「Terra Motors」(東京都港区)と協定を結んだと発表した。協定は同社にとって全国10カ所目となり、県内では初めて。

同市は2月月15日、2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を表明した。公共施設へのEV充電設備の導入を推進している。

同社は平成22年に創業し、EV関連事業を展開。令和4年にEV充電インフラ事業を開始した。同社によると今年5月現在、同インフラ受注実績は国内最大。

同市は公共施設の駐車場を同社に無償貸与し、同社は無償でEV充電設備を設置する。産業振興センターや農業屋コミュニティ文化センター、同市図書館など8カ所を先行導入施設としている。

充電インフラは前年比約3倍の政府補助金が予算化されたが、申請受付開始から3カ月弱で予算の上限に達した。同市での設置は2次募集で進める予定。

竹上市長は「EV充電設備をどんどん増やしていきたい。Terra社は全国に拡大していきたい。互いの目的が合致した」と話した。