宇治山田駅のピアノ寄贈 神都LC、伊勢市に 三重

【鈴木市長(左から2人目)に目録を手渡した中北会長(右から2人目)=伊勢市役所で】

三重県伊勢市の神都ライオンズクラブは8日、市内の近鉄宇治山田駅に誰でも自由に弾けるストリートピアノとして設置しているグランドピアノ1台を、市に寄贈した。

ピアノは、市内の高齢者施設の入所者が大切にしてきたもの。ピアノを譲り受けた同クラブが昨年8月に、クラブ結成40周年事業として、駅の1階コンコースに設置した。設置期間の1年を迎え、引き続き観光振興に役立ててもらおうと、新たに防音対策の吸音材をピアノに貼って市に寄贈することにした。

市役所に、同クラブの中北吉久会長らが訪れ、鈴木健一市長に目録を手渡した。鈴木市長は「多くの方に喜んでもらえるよう大切に管理していきたい」と感謝した。

ピアノは1日平均20人の利用があり、ピアノを目当てに遠方から訪れる人もいるという。中北会長は「県内外の観光客や市民の皆さんに、ずっと楽しんで弾いてもらいたい。ピアノの音色が駅利用者の癒やしと安らぎになれば」と話した。

市は今後、ピアノをいかした演奏会などのイベントを検討していくという。