5類移行後初の減少 三重県内新型コロナ感染者、病床使用率は上昇

三重県は8日、県内の新型コロナウイルス感染状況を公表した。先週中(先月31―今月6日)に報告された感染者は1医療機関当たり平均17・56人で、前週の0・95倍。感染症法上の位置付けが「五類」となった5月8日以降では初めて減少した。一方、県は依然として一日当たりの新規感染者が1000人を超えると推計し、感染防止対策の徹底を呼びかけている。

県によると、保健所管内別の1医療機関当たり感染者数は桑名34・5人▽四日市10・6人▽鈴鹿19・9人▽津13・73人▽松阪12・5人▽伊勢16人▽伊賀15・5人▽尾鷲24人▽熊野7・5人―となった。桑名、津、伊勢、熊野の4保健所管内が前週比で減少。残る5保健所管内で増加した。

一方、8日現在の病床使用率は37・8%で、前週の同じ曜日と比べて0・6ポイントの上昇。五類移行後としては2週連続で最高を更新した。確保病床は452床のまま。入院中の感染者は3人増の171人、重症者は2人減の1人となっている。

県の感染症情報・検査プロジェクトチームは「感染者は減少に転じたが、ほぼ横ばいの状況で、引き続き注視する必要がある」と説明。「例年はお盆に向けて感染者が増えていく傾向にある。高齢者に会う際の対策などを徹底してほしい」としている。