実験や菓子工場の見学 伊勢で産学官連携親子イベント 三重

【手回し発電機を体験する子どもたち=伊勢市小俣町のIXホールディングスで】

【伊勢】三重県伊勢市小俣町の「IXホールディングス」で8日、地元企業や大学、市が連携した夏休みの親子イベント「電気とお菓子で親子の絆を深めよう」が開かれ、参加者らが実験や菓子工場の見学を楽しんだ。

市が、中部電力グループと菓子メーカー「マスヤ」を傘下に持つIXホールディングス、三重大と協力して初めて企画。公募した市内の小学生と保護者ら38人が参加した。

電気の知識を学ぶ講座では、中部電力パワーグリッドの社員が、電気の正しい使い方や節電のポイントなどを紹介。児童らは、磁石とコイルを使った手回し発電機で豆電球を点灯する体験や、自転車をこぐ人力発電にも挑戦した。

三重大工学部による実験では、水の入ったペットボトルに、重りをつけた魚型のしょうゆ差しを入れて浮き沈みさせるおもちゃ「浮沈子(ふちんし)」を制作。最後はマスヤの工場で、「おにぎりせんべい」の包装工程の見学を楽しんだ。

参加した市立小俣小六年の吉岡修太郎君(12)は「自転車の発電がおもしろかった。電気をつくるのは大変。冷蔵庫の扉を開ける時間を短くすると節電になると教わったので、実践しようと思う」と話していた。