兄弟そろってメダルを インターハイ重量挙げ、四中工3年と1年の田島

【重量挙げのインターハイに兄弟で臨む(左から)田島佳、宗兄弟=四日市市菅原町の四日市中央工高校で】

重量挙げの全国高校総体(インターハイ)は11日から14日まで北海道士別市の総合体育館で開かれる。三重県内からは男子3校、女子3校の計9選手が出場。四日市中央工からは、中学時代から重量挙げの全国大会で活躍してきた兄弟が初めて同じ全国の舞台に立つ。

四日市市在住の田島兄弟。兄の佳(3年)は男子67キロ級、弟の宗(1年)は男子81キロ級にエントリーしている。四日市中央工など、構内にウエイトリフティング場を持つ県内高校が練習場所の「みえウエイトリフティングジュニアクラブ」で小学から競技に親しみ、さまざまな全国大会で入賞。宗選手は四日市市立大池中3年時の昨年、96キロ級の中学日本記録を樹立した。

「スピード型」(四中工の森浩之監督)の佳選手は床に置いたバーベルをつかみ、一つの動作で一気に頭上まで持ち上げる〝スナッチ〟種目が得意。「足回りが強い」(同)宗選手は、床に置いたバーベルをいったん肩に担いで立ち上がり、その状態から頭上に持ち上げるジャークが得意種目。

持ち味は違うが兄弟仲は良好。部活動の時間以外も、柔道整復師の父・亨さんが運営するジムで励まし合って鍛錬し、記録を伸ばしてきた。北海道インターハイは、兄弟が一緒に臨む最初で最後のインターハイで、「2人でメダルを取りたい」と意気込んでいる。