自分だけの「飲むお酢」完成 山二造酢とイオン津南、子ども向け企画 三重

【自分だけの「飲むお酢」にラベルを貼る参加者=津市高茶屋小森町のイオンモール津南で】

【津】約4カ月かけて仕込んだ自分だけの「飲むお酢」のお渡し会が6日、三重県津市高茶屋小森町のイオンモール津南であった。同店と津市阿漕町の山二造酢(岩橋邦晃社長)とのコラボ企画。園児―小学生17人が好みの果物を材料に仕込み、同社で発酵させた「マイボトル」を受け取った。

子どもたちに思い出に残る体験や地元の産業を知る機会を提供する初めての企画。参加者は4月に同店で好みの果物を購入して瓶に詰める作業からスタートし、同社で酢酸菌と種酢の移植や蔵の見学、果汁などでの味付けを経て5回目のこの日を迎えた。

【4月の第1回に好みの果物を瓶詰めする参加者(山二造酢提供)】

子どもたちは一人一人違う色に仕上がった「マイボトル」を受け取り、自身の名前や使った果物を記入したラベルを貼って完成させた。市立一身田小2年の中村大和さん(7つ)は「お酢の作り方がわかった。蔵はお酢のにおいがきつかったけどおけをのぞけて楽しかった」、父親の憲和さん(47)は「お酢がどうやってできるか現場も見られていい経験になった。一日限りの体験でなく酢を作るのに時間がかかることもわかった」と話した。

岩橋社長は「お酢を身近に感じ生活に取り入れてもらえたら」、同店の石田健児ゼネラルマネージャーは「地域の伝統産業に興味を持つきっかけになれば」とそれぞれ話した。