【津】三重県津市内中学のバスケットボール部員による募金活動が4日夕、市内5駅であった。一身田▽橋南▽橋北▽西橋内▽南郊▽久居西―の6校計約100人が、交通災害募金への協力を呼びかけた。
9月に最終戦が開催される市内中学男女バスケットボール大会「TSU・ANOTSUカップ大会」に合わせた社会貢献で募金活動は2年ぶり13回目。津市出身でパラ陸上選手の前川楓さんが部員だった在学中に交通事故に遭ったことをきっかけに交通災害募金を呼びかけている。
生徒は江戸橋▽津▽津新町▽南が丘▽久居―の5駅に分かれ、帰宅時間帯に45分活動。久居駅西口では今回初参加の久居西中の1、2年女子7人が募金箱やプラカードを手に呼びかけた。最初は小さかった声は1人2人と募金があるたび大きくなり、駅ロータリーにはつらつとした「ありがとうございました」の声が響いた。
キャプテンの2年、長井柚果さん(13)は「最初は募金してもらえるか心配で声が出なかったけど皆で声をそろえたら出しやすくなった。こんなに募金してもらえてうれしい」と喜んだ。
同部の中村裕一顧問(26)は自身の中学時代同大会で清掃活動の経験があるといい「地域と関われる素晴らしい活動。自分が伝えたように皆が大人になって誰かに返せる循環ができるといい」と述べた。