尾﨑監督「三重の野球を」比嘉監督「初戦突破を」 夏の甲子園、いなべと沖縄尚学監督が対談

【健闘を誓って握手する(右から)いなべ総合学園の尾﨑監督、沖縄尚学の比嘉監督=甲子園球場で】

6日に阪神甲子園球場で開幕する第105回全国高校野球選手権記念大会(日本高野連など主催)に7年ぶり3回目の出場を果たす本三重県代表のいなべ総合学園は、大会第6日の2回戦第1試合で沖縄代表の沖縄尚学=2年ぶり10回目=と初戦を戦う。開会式リハーサルが行われた同球場で5日、いなべ総合学園の尾﨑英也監督(64)と沖縄尚学の比嘉公也監督(42)が対談した。

―対戦チームのイメージは

尾﨑監督 身体能力が高く、パワー、スピードにあふれている。沖縄の高校野球自体レベルが高く、常に全国上位の成績を残している印象がある。

比嘉監督 投手陣がしっかりしている。沖縄県大会では継投に苦しんだところもあったので、誰が投げても対応できる攻撃を展開できたら。

―理想の試合展開は

尾﨑監督 先に点を取られても2、3点差で追いかけ、数少ない得点のチャンスを生かすことができれば。

比嘉監督 序盤の入りで慌てず、先制点を取って優位に試合を進める展開に持って行きたい。

―自チームで勝利のカギを握る選手は

尾﨑監督 (俊足の)1番・梨本(梢太)、4番・石垣(諒馬)。(三重大会で必勝リレーした水野陸翔、●田陽聖両投手も)うまく投げてくれることを祈っている。

比嘉監督 (沖縄大会31回3分の1無失点の)エース東恩納(蒼)が県大会同様のピッチングをしてくれないとまず勝ちはない。攻撃では(4番)仲田(侑仁)、県大会で当たりがなかった(1番)知花(慎之助)。

―試合は大会第6日。それまでどう過ごすか。

尾﨑監督 間に、紅白戦、実戦を入れたい。甲子園の雰囲気を知るため、一回は試合を見学させたいと思っている。

比嘉監督 (台風6号の影響で甲子園入りが遅れた選手らも3日に合流)日程の配慮に感謝している。決勝戦から期間がかなり空くので実戦感覚を取り戻す時間に充てたい。

―改めて初戦への意気込みを  

尾﨑監督 三重県の代表として三重県の野球を示したい。全力で粘った試合をやりたい。

比嘉監督 台風で大変なことになっている沖縄が少しでも元気になれるよう、まず初戦突破を目指して頑張りたい。