PCB付着ポンプ紛失 津の久居実業、漏えい確認されず

三重県は4日、津市久居元町の「久居実業」から、有害物質の低濃度PCB(ポリ塩化ビフェニール)が付着したポンプの紛失届が提出されたと発表した。「周辺環境への影響は確認されていない」としている。

県によると、この事業者は昨年2月、PCBを含む絶縁油を変圧器からドラム缶に移すためにポンプを使用した。変圧器やドラム缶は適正に処分したが、ポンプは家庭ごみとして焼却処分したとみられる。

事業者が今年6月下旬、変圧器などを処分したことを県に届け出た際、県がポンプの所在を尋ねたことをきっかけに紛失が発覚。その後の現地調査では、事業所内でPCBが漏れた痕跡はなかったという。