山の子、海の子が交流 伊勢で長野・飯田市の児童ら

【貝殻をフォトフレームに飾りつける児童ら=伊勢市黒瀬町のいせトピアで】

【伊勢】三重県伊勢市と長野県飯田市の小学生の交流会が3、4の両日、伊勢市内で開かれた。両市の代表児童らが意見交換や貝殻アート体験などを通し、1泊2日の日程で親睦を深めた。

交流事業は、昭和53年に当時の両市長の発案をきっかけに始まり、山に囲まれた飯田と海に面した伊勢の子どもらの交流会として、互いを訪問してきた。コロナ禍で中止やオンライン交流が続いたが、4年ぶりに訪問が再開され、伊勢市の32人と飯田市の21人が参加した。

4日は、同市黒瀬町のいせトピアで、児童らが二見浦の海岸で集めた貝殻などを使ってフォトフレーム作りを体験。大小さまざま貝殻を、思い思いにフレームに飾り付けていった。

伊勢市の四郷小6年宮﨑柚夏さん(12)は「割れた貝殻も利用して、おもしろい作品ができた。飯田の方言を教わったり、いろんな活動を通じて交流ができ、楽しかった」と笑顔をみせた。飯田市の6年矢澤空來さん(12)は「最初は緊張したけど、みんな親しみやすくて楽しい。飯田は海がないので、貝殻集めは新鮮な体験だった」と話していた。

初日には、互いの地域や学校の紹介、かまぼこ作り、郷土芸能の伊勢音頭の体験などがあり、宿泊も共にして交流した。