三重県消防学校で初のオープンキャンパス 鈴鹿、49人が参加

【現役消防士から話を聞く参加者ら=鈴鹿市石薬師町の県消防学校で】

【鈴鹿】鈴鹿市石薬師町の三重県消防学校(朝倉玲子校長)は1日、消防士への就職を検討する学生らを対象とした初のオープンキャンパスを開き、参加した49人が消防学校での訓練や寮などの施設を見学した。

県内各消防本部に採用された消防士は、約8カ月間同校に入寮して教育訓練を受けることから、「実際の訓練や学生生活を知ってもらうことで、職業選択の参考にしてほしい」とオープンキャンパスを企画した。

この日参加したのは、県内消防本部への就職を検討する高校生以上の学生や社会人など。

講師役はことし採用され、現在入校中の初任科生消防士64人が務めた。学校生活を紹介したり、自分たちが住む寮の部屋を案内したほか、火災現場を想定した消防活動訓練や要救助者を救出するための救助機器取り扱い訓練を披露した。

初任科生とのフリートークでは10班に分かれ、参加者が学校生活のことや採用試験の話などを質問した。

そのほか、県内15消防本部のうち、九消防本部が参加し、各消防本部の特色をPRした。

参加者の1人、鈴鹿医療科学大学保健衛生学部救急救命学科1年、後藤心美さん(19)は「どんな訓練をしているのかや日常生活のことが分かってよかった」と話した。