宮崎本店元経理課長を告訴 四日市、7600万円横領容疑 三重

【四日市】キンミヤ焼酎で知られる老舗酒造会社「宮崎本店」(四日市市)の元経理課長の男(55)が約7600万円を横領したとして、同社に刑事告訴されていたことがわかった。四日市南署は7月18日に業務上横領容疑で逮捕している。

県警によると、逮捕された乙部泰毅容疑者は平成29年2月10日―30年11月30日までの間、当時経理課長として勤務していた同社の口座から十数回にわたり、自身や従業員を使って引き出した現金合計約3765万円を着服、横領した疑いがある。

昨年12月に同社から被害相談を受けて発覚。今年6月には同容疑で刑事告訴されていた。乙部容疑者は「詳しい金額は覚えていないが横領したのは間違いない」と容疑を認めている。

同社は江戸時代末期の1846年に四日市市楠町南五味塚に創業し、令和3年9月期の売上高は61億円。伊勢志摩サミットでは参加者に清酒「宮の雪」も振る舞われた。