「インクルーシブ公園」を考える 伊勢でワークショップ 三重

【みんなにやさしいインクルーシブな公園のアイデアを出し合う参加者ら=伊勢市小俣町のナーシングホームマリモで】

【伊勢】障害の有無や年齢などに関わらず誰もが楽しめる「インクルーシブ」な公園について考えるワークショップがこのほど、伊勢市小俣町の福祉施設「ナーシングホームマリモ」で開かれ、参加者らがあらゆる人に優しい公園のアイデアを話し合った。

ワークショップは、インクルーシブ公園の整備に向けて活動する市民団体「みんなの公園つくり隊ise」が主催。市が今年度、市営大仏山公園(同市小俣町)をリニューアルする公園整備事業を進めていることから、市民のアイデアを集めて意見を取り入れてもらおうと企画した。

この日、障害のある子どもの家族、子育て中の親、教員、市職員など約50人が参加。5、6人のグループに分かれ、公園に何をつくりたいか、公園をどう楽しみたいかといったテーマに沿って意見を出し合った。市職員による公園整備の取り組みの説明や、市内の児童が考えたインクルーシブ公園のアイデアの紹介もあった。

同団体代表の松元康枝さん(42)は、障害のある次男を育てる中でインクルーシブ公園の考え方を知り、昨年に団体を立ち上げた。ワークショップや小学校での出前授業を開くなど、普及活動に取り組んでいる。松元さんは「公園づくりをきっかけに、いろんな視点を持つ大切さや、やさしい気持ちが町全体に広がってほしい。まちづくりに、市民や子どもも参加できるよう、取り組んでいきたい」と話していた。