マイナポータルに反映されず 県のシステム不具合、障害者関係の更新情報

三重県は1日、マイナンバーカードの専用サイト「マイナポータル」に、73人の身体障害者手帳に関する情報が正しく表示されないトラブルがあったと発表した。県が運用するシステムに不具合があり、システムの情報がマイナポータルに反映されていなかった。トラブルによる被害は無かったとしている。

県によると、マイナポータルに正しく表示されなかった情報は、障害者手帳の等級や番号、再交付の年月日など。県の担当者がシステムの情報を更新しても、マイナポータルには反映されていなかった。

県がマイナポータルと連携させるためにシステムを改修した際、システムに不具合が発生したのが原因。連携を始めた平成30年10月当初から、マイナポータルに反映されていない情報もあったという。

6月下旬、県民が「マイナポータルの情報と手帳の記載が異なる」と県に指摘したのをきっかけに発覚。県は先月21日にマイナポータルに正しい情報を掲載。同26日にシステムを修正した。

73人の情報に対する外部からのアクセスや、別人の情報が表示される問題は無かった。精神障害者手帳のシステムなど、マイナポータルと連携している他のシステムにも異常は無かったという。

県は「実質的な被害はなかった」とし、県に指摘をした一人を除く72人にトラブルがあったことを伝えていない。障がい福祉課は「システムを改修した際は運用の状況をしっかり確認する」としている。