高齢者見守りに協力 伊勢市と米穀企業組合が協定 三重

【協定書を交わした鈴木市長と濱瀬理事長(右)=伊勢市役所で】

【伊勢】三重県の伊勢市は26日、伊勢米穀企業組合(同市河崎)と、高齢者の見守り活動に関する協定を結んだ。

同組合は、業務用や一般向けに、米穀類やプロパンガスなどを販売。市内に8カ所の営業所があり、配送車約30台が市内を走る。協定により、従業員は認知症に関する市の講座を受講し、日常の配送、宅配業務の中で、高齢者世帯への声かけや地域の見守りを行い、異変に気付いた場合、市に連絡する。

市役所であった締結式で、鈴木健一市長は「高齢者や、認知症の人も増えている。地域や企業の方々に力添えいただきたい」と述べた。同組合の濱瀬智章理事長(53)は「お客さまを訪問できる強みを生かし貢献できたら。決まったお宅を回るので、少しでも気付きがあれば対応したい」と話した。

市が企業、団体と見守り活動に関する協定を結ぶのは、34例目。