ロービジョンフットサル世界選手権へ 鈴鹿出身の中澤選手日本代表で出場 三重

【世界選手権に向けて意気込みを語る中澤選手=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】8月13―22日にイギリスで開催する「IBSAロービジョンフットサル世界選手権2023」に日本代表のチームの一員として参加する鈴鹿市石薬師町出身の中澤朋希選手(26)=東京都在住=が26日、同市役所で末松則子市長に健闘を誓った。

ロービジョンフットサルは、弱視の選手が見えにくい状態のままプレーする競技。同選手権では、ウクライナやスイスなど八カ国と競う予定。

中澤選手は私立鈴鹿高校二年の時、難病のレーベル遺伝性視神経症を発症。1・5あった視力が0・01になり、視覚障害者となった。子どものころからサッカーやフットサルの経験があり、進学した国立筑波技術大学でロービジョンフットサルのことを知り、競技を始めたという。現在は「CLUB VARER TOKYO」に所属する。

前年実績などから日本ブラインドサッカー協会の推薦を受け、日本パラリンピック委員会が日本代表チーム12人のメンバーに選んだ。

来庁した中澤選手は「日本チームとしてはベスト4が目標。同じ障害がある子どもたちに元気や夢を与えられる存在になりたい」と意気込みを述べた。

末松市長は「明るく生き生き話してくれる姿が、私たちに勇気や希望を与えてくれる。大会での活躍を祈っている」と激励した。