外国籍児童の宿題支援 鈴鹿国際交流協会

【ボランティアの高校生から勉強を教わる外国籍の児童(中央)=鈴鹿市岡田1丁目の市立牧田小学校で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市の鈴鹿国際交流協会(後藤光雄会長)による市内の外国籍児童を対象にした夏休みの宿題支援教室が25日、市立牧田小学校、同一ノ宮小学校の2校で始まった。

夏休み期間中に計3カ所でそれぞれ9―12日間、ボランティアが宿題に取り組む子どもたちに寄り添いながら、勉強を教える。

両親が日本語に不慣れなだけでなく、読書感想文や自由研究など多様な宿題の経験がない場合が多いことから、支援はことしで5年目。先行する2小学校のほか、鈴鹿高専でも8月に実施し、計市内9校の1―6年生31人が3会場に分かれて参加する。

子どもたちを指導するボランティアには市民や高校生、元教員など85人の応募があり、分担して支援にあたる。

初日のこの日、同市岡田1丁目の牧田小では、8人の子どもたちと10人のボランティアが参加。児童1人にボランティア1、2人が付き添い、漢字の勉強や各教科のサマーワークなどに取り組んだ。

ボランティアで参加した県立飯野高校1年のボランティア部員、豊田美空さん(15)は「自分も子どもたちの力になりたいと思って参加を決めた。正解したらたくさん褒めたり、分かりやすく伝えるように気をつけた」と話した。

一生懸命問題を解いていた市立河曲小6年、カワチジョアン君(11)は「(ボランティアの)先生と仲良くなって、勉強もできるので楽しい」と話していた。