コロナ感染、県内10週連続で増加 病床使用率5か月ぶり30%超

三重県は25日、県内の新型コロナウイルス感染状況を公表した。17―23日の1週間に報告された新規感染者数は1医療機関当たり平均16・83人で、前週の1・08倍。10週連続で増加した。

保健所管内別の1医療機関当たり感染者は、桑名36・6人▽四日市8・6人▽鈴鹿13・8人▽津19・09人▽松阪12・25人▽伊勢17・27人▽伊賀10・5人▽尾鷲14人▽熊野6人―となった。

25日現在の病床使用率は、前週同一曜日比8・9ポイント増の30・3%。約5か月ぶりに30%を超えた。入院中の感染者は40人増の136人、確保病床は前週と同じ449床。重症者はいない。

県によると、新型コロナで医療機関に搬送された感染者の多くは高齢者。福祉施設などで感染が広がっているとみられる。新型コロナとは別の理由で入院中の患者が感染するケースも相次いでいるという。

県の感染症情報・検査プロジェクトチームは「新規感染者の増加率は鈍化しているが、引き続き増加傾向にある。例年の状況から夏場は感染拡大が懸念されるため、対策を徹底してほしい」としている。