柳河精機亀山工場で土壌汚染 六価クロム化合物など

三重県は25日、柳河精機亀山工場(亀山市和田町)の敷地内で、県生活環境保全条例に定める基準値を超える六価クロム化合物などが検出されたと発表した。「直ちに周辺の生活環境に影響はない」としている。

県によると、同社が自主的な調査によって確認し、県に届けた。工場北側の地中から基準値の1・6倍に当たる六価クロム化合物、5倍の鉛とその化合物、2倍のヒ素とその化合物が、それぞれ検出された。

工場が操業する昭和43年以前に、谷地を埋め立てるために搬入した土砂が汚染の原因とみられる。表層の汚染はないことから汚染物質が飛散する恐れはない。地下水への流出がないことも確認している。

同社は汚染した土壌が降雨などによって地下に浸透するのを防ぐため、アスファルトを舗装する予定。地下水の調査も続ける。鈴鹿地域防災総合事務所は「対策が適切に行われるよう指導する」としている。