特殊詐欺、被害を防ごう 県警キャラバン隊が呼びかけ 6月末まで131件被害 鈴鹿

【特殊詐欺被害防止の啓発で演奏する音楽隊員とミーポくん=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県内で特殊詐欺の被害が相次いでいることを受け、鈴鹿市役所で24日、県警キャラバン隊の楽器演奏や啓発物品の配布があり、来庁者に特殊詐欺被害防止に向けて注意を呼びかけた。

同対策室によると、県内の特殊詐欺事件発生件数は6月末現在で131件。前年同期より72件増加し、被害額は2億3470万円。前年比8390万円増加している。

約50人の前で音楽隊員2人がバスクラリネットとトロンボーンを演奏し、「明日があるさ」など親しみやすい4曲を披露。県警のマスコットキャラクター「ミーポくん」もオカリナやタンバリンで演奏に参加し、会場を盛り上げた。

演奏の合間に、生活安全部生活安全企画課犯罪抑止対策室の職員が県内の被害状況を説明し、被害を防ぐために「市役所や銀行は電話で金銭の話はしない」「留守番電話の設定など固定電話対策をする」など、注意点を挙げた。

そのほか、出入り口付近では鈴鹿地区防犯協会の会員や市職員など約15人が、啓発チラシやうちわなど、約150点を来庁者に配った。