外宮中心市街地を活性化 新たな地域おこし隊員委嘱 伊勢市

【鈴木市長から協力隊員の委嘱状を受けた遠藤さん(左端)と、活動中の隊員高橋さん(右端)=伊勢市役所で】

【伊勢】三重県伊勢市の新たな地域おこし協力隊員の委嘱式が20日、市役所で開かれ、神奈川県出身の遠藤麻友さん(34)が、鈴木健一市長から委嘱状を受けた。伊勢市駅前から伊勢神宮外宮へ続く外宮参道を拠点に、中心市街地の活性化に取り組む。

遠藤さんは、短大卒業後、民間企業に勤務。語学留学などを経て、民間のゲストハウス運営などに携わった。地域おこし協力隊に興味を持っていたところ、伊勢市の募集を知り、応募した。

市内のまちづくり会社「JUING(ジューイング)」が外宮参道にリニューアルオープンする観光交流スペース「キクイチ分室」を拠点に、イベント企画や商品開発などに取り組む予定。任期は、最長3年間。

鈴木市長は「次の神宮式年遷宮に向けた大事な時。街が元気になる一つのエンジンとなって頑張ってほしい」と期待した。

遠藤さんは「人と接することが大好き。周りの意見を聞きながら、一日も早く役に立てるよう精進したい」といい「『お試し移住』や食をテーマにした町おこしも考えたい」と意欲を語った。

市の協力隊員の委嘱は4人目で、現役隊員としては2人目。この日は、昨年3月から活動する隊員の高橋千典さん(39)が同席し、取り組みを進める旅行商品の開発について報告した。