草山遺跡展きょうから 松阪市文化財センター

【夏季企画展「草山遺跡」のちらし】

【松阪】三重県の松阪市文化財センターは22日から、同市外五曲町の同センターはにわ館で夏季企画展「草山遺跡~あるムラの記録~」を開く。会期は9月3日まで。入館料は一般110円、18歳以下無料。

同遺跡は同市久保、下村両町に広がる丘陵にあり、住宅団地「パークタウン学園前」の造成に伴い昭和57―60年に発掘した。弥生―古墳時代、奈良時代、鎌倉―室町時代の3時期の遺構・遺物が大量に見つかった。

弥生時代の方形周溝墓は約20基を確認し、長方形に盛り土された方形台状遺構からは多数の人や獣、鏡、玉のミニチュア土製品が出てきた。風鈴ほどの大きさの小銅鐸(どうたく)も出土している。

同センターは「祭りの場であったと考えられている。全国的に注目を集めるものも多くあり、重要な遺跡」と来場を呼びかけている。

ミュージアムトークは7月22日午後1時半から開催。ワークショップの勾玉(まがたま)づくりは8月25日の①スタンダードコースと、同27日の②チャレンジコースがそれぞれ2回ある。①は軟らかい石を使い、定員各15人、参加費300円。②はやや硬い石を使い、定員各10人、参加費500円。申し込みは8月8―18日に同センター=電話0598(26)7330=へ。