自治会費241万円横領疑い 元伊賀市職員の女逮捕 三重

【伊賀】伊賀市教育委員会の会計年度任用職員として勤務していた当時、会計業務を手伝っていた住民自治協議会の口座から現金を横領したとして、伊賀署は19日、横領の疑いで、伊賀市三田、派遣社員山田麻希容疑者(44)を逮捕した。

逮捕容疑は令和2年7月30日―3年8月6日ごろまでの間、伊賀市内の金融機関を通じて同市内の住民自治協議会の口座から複数回にわたって現金合計約241万円を引き出して着服、横領した疑い。

同署や伊賀市によると、山田容疑者は平成30年度から市の嘱託職員(令和2年度から会計年度任用職員)として地域連携部上野支所所管の地区市民センターに勤務。同協議会の会計担当者は別にいたが、同センターの慣例として会計業務を手伝い、通帳や印鑑などを管理していたという。

今年3月、同署に自ら出頭して「自治会費を使い込んだ」と供述したため、裏付け捜査を経て逮捕した。「私的に流用したのは間違いない。生活費やゲームの課金など遊興費に使った」と容疑を認めている。

市は3月31日付で山田容疑者を懲戒免職処分とした。逮捕を受けて岡本栄市長は「任命権のない教育委員会所属の職員とはいえ、こうしたことがあったのは残念。これを機にもう一度職員に私的、公的を問わずコンプライアンス順守を求めたい」とコメントした。