ホンダEV工場立地推進を 鈴鹿商議所が市に要望書

【末松市長(左)に要望書を手渡す田中会頭(中央)と向井委員長=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市飯野寺家町の鈴鹿商工会議所(田中彩子会頭)は18日、市のさらなる産業活性化を図るため、自動車電動化に伴う企業誘致推進に関する要望書を市に提出した。ホンダのEV専用工場などの立地推進を求める。

4月にホンダがEV(電気自動車)専用工場の新設やリチウム電池国内工場の増設を示唆する発表をしたことを受け、同会議所地域開発委員会で協議した。

要望書では市への国内工場の誘致活動、EV専用工場の誘致、自動車の電動化に備えた新たなまちづくりの推進―の3点を挙げる。

この日は田中会頭と同委員会の向井弘光委員長が来庁。田中会頭は「市の基幹産業である自動車産業の活性化に向け、世界規模でEV開発が進む中、市の積極的な取り組みをお願いしたい」、向井委員長は「鈴鹿市には多くの発展する要素があり、ポテンシャルは高い。積極的にホンダ本社に乗り込んで」とそれぞれあいさつした。

末松市長は「大変革期の流れに乗り遅れないよう活動していく。市のさらなる発展のために重要事項と認識しており、一緒に連携していただければ」と話し、田中会頭から要望書を受け取った。

市によると、現在具体的な工場建設用地のめどはないが「できるだけ利便性の高いところ」を念頭に、改訂中の同市都市計画の中で検討を進めるという。