2023年7月19日(水)

▼セミが一斉に鳴き出した。例年体にまとわりつくようなセミ時雨だが、今夏はいくらか静かに感じるのは、セミの声を上回る連日のうだるような猛暑のせいか。津地方気象台と環境省は18日、県に熱中症警戒アラートを発表した

▼熱中症の危険が予想され、いっそうの対応が求められる。日中の外出を避け、エアコンなどで室内を涼しく保ち、水分をこまめに取ることなど普段以上の対策が必要とされるが、エアコンの常時使用や水分の取り過ぎは体調不良の原因ともなりかねず、注意が必要だ

▼局地的集中豪雨が多発し、猛暑日も日本列島全体に広がる。熱中症の最近5年間の死者は平均千人を超え、政府は令和12年までに半減させる計画だが、原因とみられる温暖化対策の効果が不透明。達成は容易なことではあるまい。一昨年から始めた熱中症警戒アラートも、来年は熱中症特別警戒アラートに格上げするという

▼世は、気分はコロナ開けで、各地で賑わいを取り戻している。マスク着用も、県議会が心配するほどのこともなく、8割方外す人が増えた。子どもたちも例外ではない。医療関係者の警戒心は強く実際、感染者は増えているようだが、発表方法が変わったから危機感は実数時ほどではない

▼岡三証券の本紙『株式展望』のタイトルは「『アツイ』夏がやってくる」。ラニーニャ現象、エルニーニョ現象の連続発生で、日本は気温上昇の異常気象到来が懸念されているが、夏物商品には追い風で、夏のイベントは盛り上がる。円安効果で、外国人旅行者はいきおいを増す。日本経済も「熱く」なるという。