「政治を根本から改めたい」山本前県議が衆院選出馬会見、三重2区、共産公認

【記者会見で、次期衆院選への立候補を表明する山本氏=県庁で】

前県議で共産党県副委員長の山本里香氏(65)=四日市市新町=は18日、県庁で記者会見し、「政治を根本から改めたい」などと述べ、次期衆院選の三重2区で同党公認で立候補すると発表した。

山本氏は会見で「政権はアメリカや財界のいいなりで利権まみれ。国民の権利をないがしろにしている」と主張。選挙戦では、リニア中央新幹線の建設中止や軍事費増大の阻止などを訴える考えを示した。

党県委員会は、県議や四日市市議としての実績を踏まえて山本氏に立候補を打診。党中央委員会が14日に公認を決めた。党は既に三重4区の候補者を発表している。三重1区でも擁立する方針。

また、会見に同席した大嶽隆司県委員長は野党間の候補者調整について「門戸は閉じていないが、これまで候補者を取り下げても勝てなかった」と述べ、現時点で候補者を取り下げる考えはないと説明した。

山本氏は四日市市出身。県立高校の教諭や市議などを経て、平成27年から同市選挙区選出の県議を2期務めた。今年4月の県議選では3選を目指して立候補するも、落選していた。共立女子大卒。

次期衆院選の三重2区には山本氏のほか、自民党現職の川崎秀人氏(41)、鈴鹿市選挙区の県議で立憲民主党新人の下野幸助氏(46)、日本維新の会新人の森口あゆみ氏(58)も立候補を予定している。