<高校野球三重大会>昴学園、1点差の惜敗、「能力の高い後輩」今後に期待

【昴学園―久居農林 八回裏1死一、二塁のピンチでマウンドに集まる昴学園の堀田主将(左)ら=津球場で】

野球部創部以来初の夏の2勝まであと1点だった。今年の夏、17年ぶりの初戦突破を果たした昴学園は、2回戦で久居農林に4―5で敗れた。

久居農林の3年生主戦右腕久保田から二、三回、2点ずつ奪って4―1と試合をリードしたが、初回から粘投する1年生右腕河田が三回につかまり4失点。その後立ち直った久保田から追加点を上げられなかった。

「狙い球をしっかり絞っていったつもりだった」と高橋監督。「変化球で途中からストライクを取られ、変化球を狙いにいったらまっすぐを放られた。その辺、うまくやられた」と話し、久居農林の3年生バッテリーの投球術に脱帽した。

今年のレギュラーは1、2年生が多い。1995年の創部以来部員不足に悩む時期もあったが、2019年監督就任の高橋教諭の熱意ある勧誘で今年の春、30人を超える大所帯に。この日2本の適時打で気を吐いた3年生の堀田主将も「能力の高い後輩がいっぱいいる」と今後に期待する。

指導陣も充実。今後は高橋監督が上野高時代、指導を仰いだ東教諭が新監督に就任する予定。白山を率いて18年夏の甲子園に出場した恩師を「すごい指導者」と評する高橋監督は「良いチームを一緒につくり、この悔しさを返したい」と話した。