【度会郡】三重県南伊勢町東宮の南島中学校でこのほど、防災教育の一環として、全校生徒約50人が土のう作りを体験した。
近年、台風や線状降水帯による大雨で河川の氾濫や土砂災害が全国各地で発生していることから、地域防災活動や災害時の助け合いの大切さを理解し、防災意識の向上につなげようと同体験を実施。自衛隊三重地方協力本部伊勢地域事務所と町の消防団が協力した。
自衛隊員らの指導の下、生徒らは2人1組となって専用の袋にスコップ4杯ほどの砂を入れ、袋の口をしっかりとひもで縛って土のうを作り、積み方も教わった。
同町では、6月2日の大雨で道路の冠水や河川護岸の決壊、土砂崩れなどの被害が発生。今後に備え、生徒らが作った土のう約250個を希望する住民に無償で提供するという。
3年の下倉彩夢さんは「めったにできない体験ができてよかった。災害時にはこの体験を生かしたい」と話していた。