山本前県議が出馬表明 衆院選三重2区に、共産党公認

【演説会で次期衆院選への立候補を表明する山本氏=四日市市安島2丁目で】

前三重県議で共産党県副委員長の山本里香氏(64)=四日市市新町=は15日、党北勢地区委員会が市文化会館(同市安島2丁目)で開いた演説会で、次期衆院選の三重2区に同党公認で立候補すると表明した。

山本氏は「今年の県議選は心苦しい思いをしたが、次に挑戦したい」と強調。「利権ではなく、権利を主張する国会にする。本当は三重4区で鈴木英敬氏と対決したかったが、三重2区で走り回る」と訴えた。

関係者によると、党県委員会は県議としての実績などを踏まえて山本氏を候補者に選出。党中央委員会が14日に公認を決めた。党は既に三重4区の候補者を発表しており、他の選挙区でも擁立を進めている。

山本氏は四日市市出身。県立高校の教師や市議=2期=などを経て、平成27年から同市選挙区選出の県議を2期務めた。今年4月の県議選では3選を目指して立候補したが、落選した。共立女子大卒。

演説会には党員ら約350人(主催者発表)が出席。党の山添拓参院国会対策副委員長が弁士を務め、次期衆院選での躍進を誓った。山添氏はこの日、党中部地区委員会が津市内で開いた演説会にも出席した。

次期衆院選の三重2区には山本氏のほか、自民党現職の川崎秀人氏(41)、鈴鹿市選挙区の県議で立憲民主党新人の下野幸助氏(46)、日本維新の会新人の森口あゆみ氏(58)も立候補を予定している。