昨年夏の２回戦と同一カードになったいなべ総合と鈴鹿の試合。６―７で敗れた鈴鹿の３年生主戦右腕岩渕は「自分の思い通りの投球ができなかった」と振り返った。
昨夏は鈴鹿が八回に４点を取って逆転し、４―３でいなべ総合に勝利した。２年生だった岩渕も九回途中から登板し、２つのアウトを取っていた。
今年は先発としてマウンドに上がった。初回に自身の失策が絡んで１点を失うと、三回には先頭打者に四球を与えた後、４本の安打を浴びて３失点。五回も先頭打者への四球から失点し、春の王者いなべ総合を相手に５回３分の０、５失点だった。
六回途中からは同期の左腕内山にマウンドを譲り、自らは左翼へ守備変更して反撃の機会を待った。その後チームは一度は逆転に成功するが、八回には３番手の２年生右腕今村颯がいなべ総合４番石垣に逆転の２ランを許した。
試合後、「２年連続でいなべ総合に勝って、鈴鹿の強さを証明したかった。鈴鹿旋風を巻き起こしたかった」と悔しさを込めて話した岩渕。今の２年生に「自分たちよりも力がある。甲子園を目指してほしい」と思いを託した。