大雨に備え側溝清掃 伊勢の内宮前のおはらい町通り 三重

【店舗前の側溝にたまった泥やごみをかき出す従業員ら=伊勢市のおはらい町通りで】

【伊勢】台風や大雨による増水に備え、土産物店や飲食店が建ち並ぶ三重県伊勢市の伊勢神宮内宮近くのおはらい町通りで11日、側溝の一斉清掃が行われた。

内宮前から続くおはらい町通りは、先月2日の記録的な大雨で通りが冠水し、一部店舗などが浸水被害に見舞われた。

経験を踏まえ、台風シーズンを前に側溝の水はけを良くし、冠水対策をしようと、商店主や住民でつくる「伊勢おはらい町会議」と、地元自治会が連携し一斉清掃を計画した。

各店、閉店時間を早めるなどして、従業員や住民ら約270人が参加。市の協力も得て、通りの約800メートルの区間で側溝のふたを上げ、溝にたまった土砂やごみなどをスコップなどでかき出していった。簡易的に浸水を防ぐ水のうの実演もあった。

おはらい町会議の前田世利子会長(64)は「6月の大雨は、経験したことがないスピードで水がきた。備えの大切さを感じた」と振り返り、「多くの参加があり、皆さんの防災意識の高まりを感じた。側溝の中の状況が分かったので、今後の災害対策にいかしたい」と話していた。