車移転で虚偽申請疑い 三重県警、男2人逮捕

【津】不法滞在する外国人に車両を提供するために虚偽の移転登録を申請したとして、津署や三重県警組織犯罪対策課などは13日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、亀山市小下町、自動車販売業新田明敏容疑者(73)と亀山市和田町、派遣社員大﨑仁容疑者(58)を逮捕した。

また約2年9カ月から最長約4年10カ月にわたって不法残留した入管難民法違反(不法残留)の疑いで、車両を使用していた津市白塚町、解体作業員スゲン・ハリヤント容疑者(43)らインドネシア人の男ら3人を6月22日に逮捕した。

新田容疑者と大﨑容疑者の逮捕容疑は共謀して、正規に車両を購入できないハリヤント容疑者ら3人が使用保管する乗用車を、大﨑容疑者が保管使用するよう見せかけた虚偽の移転登録を申請し、令和4年7月29日、中部運輸局三重陸運支局(津市)の登録官に自動車登録ファイルに記録させて供用した疑い。

新田容疑者は「大﨑から名義を借りて車を登録し、外国人に販売した」、大﨑容疑者も「名義を貸した」と容疑を認めている。

同署によると、昨年11月に別の不法滞在容疑で外国人を摘発した際、車両の販売先として新田容疑者らの関与が浮上したため、捜査を進めていた。ハリヤント容疑者らは「ブローカーから自動車を購入して使用していた」と話しているといい、余罪との関連なども調べている。