野だて傘を寄贈 松阪「竹輝銅庵」が茶道団体「斎王会」に 三重

【竹本館長(左)から野だての傘を受け取る松平会長=明和町斎宮で】

【松阪】三重県松阪市駅部田町のまちかど博物館兼喫茶「竹輝銅庵」の竹本博志館長は12日、明和町斎宮のさいくう平安の杜で、茶道団体「斎王会」(約30人)の松平泰子会長に野だて傘2本を寄贈した。

竹本氏は松阪市でソフトウェア開発・販売「情報システム・J・T」を経営し、本社隣で竹輝銅庵を開いている。かつて明和町に住み、同町特別観光大使を務めている。

斎王会は斎王まつりを盛り立てようと野外でお茶をたて、来訪者をもてなしてきた。野だて傘は小中学校や地域のお祭り、観月会でも使い、傷みが激しくなってきていた。

寄贈式で竹本館長が松平会長に、野だて用の赤い大きな蛇の目傘と傘立てを2組贈った。松平会長は「斎王まつりの野だてが会の原点。35周年記念にいただきありがたい」と感謝。竹本館長は「歴史文化を大事にして、竹の都をさらに盛り上げよう」と呼びかけた。

お披露目を兼ねて野だてを催し、参加者約40人は酒まんじゅうとお茶を楽しんだ。竹本氏が斎王と竹から生まれたかぐや姫を描いた水墨画の色紙を抽選でプレゼントした。