バレー選手ら「事故をブロック」 夏の交通安全運動、三重県警本部で出発式

【交通安全啓発に出動する白バイ隊員ら=津市の県警本部110番センターで】

夏の交通安全県民運動(11―20日)の出動式が11日、三重県津市栄町1丁目の県警本部110番センター前であり、交通安全サポーターに指定されたヴィアティン三重女子バレーボール選手をはじめ警察関係者ら約50人が事故防止に向けて気勢を高めた。

式に先立ってチームを代表して指定を受けた、ミドルブロッカーの島田綾香選手(22)▽リベロの北島楓選手(22)▽セッターの長田詩夏選手(25)―の3人が交通安全メッセージを宣言。「優しく思いやりあるトスを」「悪質危険な飲酒運転は強い信念でアタックを」「チーム一丸で交通事故をブロックします」とバレー用語やジェスチャーを交えて交通安全をアピールした。

県警交通企画課によると、10日現在の県内の人身事故件数は1540件(前年同期比12件減)で、死者数34人(同10人増)、負傷者数1946人(同5人増)。死亡事故の約半数を高齢者が占め、またバイクなど二輪車が絡む事故死者も8人(同6人増)と増加傾向にあるという。

式典後、白バイやパトカーら車両9台が安全啓発に向けて出動した。難波正樹本部長は「ファンを巻き込んだ幅広い年齢層に交通安全の輪が広がることを願う。関係機関と連携して交通安全意識を高める活動を推進してほしい」と訴えていた。